都道府県別矯正歯科認定医数と県民所得
昨日の続きです。
人口が多くても所得が低ければなかなか矯正治療に結びつかないと思います。
県民一人あたりの所得、人口ともに多いところほど矯正患者数が多いと考え、昨日の表を修正しました。
人口×一人あたりの県民所得の多い順にソートしています。
一人あたりの県民所得のデータは、2007年度のものです。
この後にリーマンショックが発生していますので、現在の経済状況と乖離しているかもしれません。
また、農村部人口や道路交通事情など個々の県で異なるので人口×県民所得が本当の意味での経済状況を示しているとは言えませんが、単純に掛けて比較してみました。
経済的な格差がわかりやすいように、最下位の県を1として比較しています。
経済規模の大きな県ほど上位に来ています。
ただし、そういった県ではやはり矯正の認定医数も多くなっています。
人口×一人当たりの県民所得を認定医数で割ってみました。
全国平均を1として、認定医の供給過剰な県を赤のバックグラウンドで塗りつぶしています。
宮崎は認定医の供給が過剰なようです。
宮崎の矯正は厳しいですね。
頑張らないといけないなー
都道府県別日本矯正歯科学会認定医数
やたら長い、漢字だらけのタイトルでお送りします。
日本矯正歯科学会では認定医制度を設けています。
学会のホームページにはそれぞれの都道府県の認定医名簿も公開されています。
まだ大学で勤務医をしていた時にどこの都道府県が一番認定医が少ないのだろうかと思い、調べたことがありました。
当時は鳥取県が2人で一番少なかったのを覚えています。
それから数年が過ぎ、現在の状況はと名簿を眺めていると、どの都道府県もかなり増えています。
鳥取県は当時の2倍に増えていました(といっても都道府県別では最も少ないのですが)。
この都道府県別の認定医数、人口や歯学部の数で比較するとどうなるのだろうかと思い、表を作ってみました。人口のデータは2005年の人口を元にしています。
認定医一人あたりの人口がもっとも多い都道府県は青森県でした。
我が宮崎県は26位です。
全国平均は33位と34位の間で、認定医一人当たり4万8千人です。
もちろん、認定医一人あたりの人口が最も少ないのは東京です。
歯学部のある都道府県では認定医一人あたりの人口が少なくなる傾向にあります。
これから矯正で開業しようと思っている先生は、上位の県を考慮したほうが良いかもしれませんね。
作ってみてかなり面白かったので、他のデータ(県民所得など)とリンクさせたランキングも作ってみようと思います。
舌の癖の除去 5. レッスン3
今までのレッスンはクリアできたでしょうか?
できない人は今までのレッスンを繰り返してください。
クリアできた人は次へすすみます。
舌の癖の除去、レッスン3です。
1. フルフルスポット
舌を細くして左右に振ります
なるべく早く動かしてください。
次にすばやくスポットに舌の先を付けます。スポットに付けるときは口を閉じないようにしてください。
これを繰り返してください。
2. カッ、スワロー
飲み込む時の舌の付け根の部分(舌根部)と、口の天井の奥の部分(軟口蓋)の動きを覚える訓練です。
少し上を見ながら、口をあけて指3本縦に口の中に入れます。
この状態で、「カッ」とはっきり声を出してください。
このときののどの動きの感覚をよく覚えてください。
次は同じくらい口を開けて、鏡でのどの奥を見ながら、「カッ」とはっきり声を出してください。
これが飲み込む時の、舌の付け根の部分(舌根部)と口の天井の奥の部分(軟口蓋)の正しい動きです。
次に同じくらい口を開けて、鏡でのどの奥を見ながら、口の中にスプレーで少量水を入れます。
「カッ」と声を出した時ののどの動きを思い出しながら、同じようにのどを動かして水を飲んでください。
この一連の練習を6回繰り返します。
飲む込む時はむせたりしないように注意してください。
のどを上手に動かせないとき、口を大きく開けて「カッ」と発音できずに、「ハッ」という発音になる場合があります。
そんなときは、指の数を減らし、指2本でトレーニングしてください。
指2本でもできないときは、指1本でも良いです。
発音ができるようになったら、指の数を増やしてください。
3. リップポスチャー
安静時のくちびるの訓練です。
下くちびるの裏に入れる綿を用意します。
歯科医院で使用するロールワッテが用意できる場合はそれを使用してください(上の写真左)。
用意できない場合は、薬局などで売っている角型の綿(上の写真真ん中)を丸め、糸でしばってください(上の写真右)。
丸まった綿を下くちびるの裏側に入れます。
舌の先はスポットに付け、奥歯は軽く咬みながら、30分間くちびるを閉じてください。
くちびるを開けてはいけません。
テレビを見ながら、本を読みながらなど、何かしながら30分間維持してください。
できましたでしょうか?
舌の訓練は根気強く継続することが重要です。
無意識の時でもできるようになるためには、簡単に思える練習でも意識をしながら継続することで癖がとれてきます。
舌の癖の除去 4. レッスン2
舌の癖の除去、レッスン2です。
1. スラープスワロー
用意してほしいものは、ストローとスプレーです。
まず、舌の先をスポットにつけます。
次に小臼歯のあたりでストローを咬みます。
このとき、舌の先はスポットについているので、ストローは舌の下を通っています。
口角(矢印で示したくちびるの端)からスプレーで水を少し入れます。
舌の先はスポットに付けたまま、ストローは咬んだまま、水を奥歯の間から吸い込み、舌の上(舌の真ん中あたり)に集めます。
くちびるは閉じないように、この状態で水を飲み込んでください。
舌はストローで邪魔をされて、下に下がることなく、飲み込むことができるはずです。
これが正しい飲み込み方です。この動きを覚えましょう。
2. バイト
舌の癖があるひとは、飲み込むときに歯をかみ合わせていなかったり、食事を良く咬んでいないことが多く、咬む筋肉(咀嚼筋)がしっかりと機能していないことが多いです。
咀嚼筋のトレーニングとして、かみ締めを行います。
このトレーニングには注意が必要で、顎関節症のひとは症状を悪化させる可能性があるので控えてください。
あごのえら(耳の下で下あごの角の部分)の少し上を両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、えらの上の筋肉(咬筋)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
次に、こめかみを両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、こめかみの筋肉(側頭筋前腹)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
次に、耳の上を両手で触ります。
舌の先をスポットにつけたまま、奥歯を力いっぱい3秒間かみ締めます。
このとき、耳の上の筋肉(側頭筋後腹)が動くのを確かめてください。
かみ締めたあと、3秒間休憩します。
この一連のトレーニングを5回繰り返してください。
トレーニング中に痛みを感じた場合はすぐに中止してください。
3. ポスチャー
舌の位置を常に上に付けておく練習です。
スラープスワローと同様に、舌の先をスポットに付け、ストローを咬んでください。
くちびるは閉じ、5分間舌の先を上に付けた状態を維持してください。
できましたでしょうか。
どんどん難しくなってきます。
ひとつひとつのレッスンを無理なくこなせるようになってから次のレッスンに移ってください。
舌の癖の除去 3.レッスン1
レッスン1です。
昨日書いたものに加えて、いくつか追加で練習を行います。
1. スポット
以前にも出した写真です。
上の前歯の裏に少し膨らんだ部分があります(青の中心の少し前方)。
普段からその部分に舌の先を付けておきます。
このとき、舌の先を丸めないように注意してください。
正しい舌の位置は普段この位置に舌の先がついています。
2. ポッピング
子供が遊びでよくやるもので、舌全体を上あごに付けて、ポンッと音を鳴らしてみてください。
舌の先はスポットの位置で、音はなるべく大きな音を出してください。
この2つがしっかりできるようになると舌の機能はかなり良くなります。
頑張ってみてください。
舌の癖の除去 2.簡単なものから始めてみましょう
舌の癖の除去について、簡単なものから始めます。
舌の大部分は筋肉です。
手足の筋肉と同じように、使えば使うほど上手に動くようになります。
まず、舌の形、舌の力や位置のコントロールの練習をしてみましょう。
1.舌の形のコントロール
舌をとがらせたり、平らにしてみてください。
舌をふらつかせず、5秒から10秒程度は形を維持させてください。
2.舌の位置や動きの速さのコントロール
舌の先でくちびるを1周なぞってください。
止まったり、後戻ったり、スピードを変えることなく、1分くらいかけてゆっくり同じ速さでなぞってください。
3.舌の形と力のコントロール
スティックを口の前に置き、舌の先をとがらせて、舌の先でスティックを力いっぱい押します。5秒から10秒程度は押してください。
次に舌を平らにして、舌の真ん中にスティックを当てます。あまり奥の方で当てると吐き気をもよおすことがあるのでおくに入れすぎないでください。そして舌に力を入れてスティックを上に押し上げてください。これも5秒から10秒程度は押してください。
できましたでしょうか?
舌の動きや位置が悪いひとは、下あごと首の間にある舌骨が下がっているひとが多いです。
3番目のトレーニングで舌を上に持ち上げることができるようになると、舌骨の位置が上に上がり、あごの下のたるみがとれたり、少なくなりますので、あごのラインがシャープになります。
美容とお口の健康、良い歯並びの維持には舌の正常な機能は欠かせません。
ぜひ頑張ってみてください。
親知らずと歯根吸収
2010年11月12日のブログで親知らずと骨折について書きました。
今回は親知らずと歯根吸収についてです。
歯根吸収は歯の根っこの部分が溶かされたり、短くなったりすることです。
矯正治療中に根っこの先が短くなることがしばしばありますが、埋まっている歯の方向が悪くて、埋まっている歯のエナメル質が隣接する歯の根っこに当たると根っこを溶かす場合があります。
上のレントゲンは下の左右の親知らずが斜めを向き、前の第二大臼歯の根っこにあたっている患者さんのものです。
親知らずと第二大臼歯の部分だけ拡大します。
矢印の親知らずと第二大臼歯の重なった部分、第二大臼歯の根っこが横から溶かされています。
ここまでくると、親知らずを抜いても第二大臼歯が元に戻ることはなく、歯が長く持たないので第二大臼歯を抜歯し、親知らずを第二大臼歯のかわりに使うことにしました。
左の第二大臼歯を抜歯した後です。右はこの後に抜きました。
矯正治療で親知らずを前に動かし、上の歯と咬ませました。
この患者さんの場合、高校生ぐらいで歯科医院を受診して、親知らずのレントゲンを撮る機会があれば、親知らずを抜く方法を選択したかもしれません。
でも、訴えもなければ親知らずのレントゲンをわざわざ撮ることもできないのから仕様がありません。
行政が決断して、小中高校生くらいの健康診断でパノラマ撮影をルーチンに導入してくれればいいなー。
埋まっている親知らずは、自覚症状がなくてもこのような悪影響を及ぼすことがあります。
親知らずが生えていない人は、どこか記憶の片隅にでも入れていただければ幸いです。(親知らずが最初からない人は別ですが。)